Warning
古いバージョン(v0.4.x 以前) を使用していて最新バージョンを使いたい場合は、移行ガイドを参照してください。気をつけないと、Aurora クラスターのすべてのデータが破壊され、ユーザーはもはや既存の RAG ボットを利用できず、また新規にボットを作成できなくなります。
このリポジトリは、生成系 AI を提供するAmazon Bedrockの基盤モデルの一つである、Anthropic 社製 LLM Claudeを利用したチャットボットのサンプルです。
Claude 3によるテキストと画像の両方を利用したチャットが可能です。現在Haiku
およびSonnet
、またはOpus
をサポートしています。
外部のナレッジおよび具体的なインストラクションを組み合わせ、ボットをカスタマイズすることが可能です(外部のナレッジを利用した方法はRAGとして知られています)。なお、作成したボットはアプリケーションのユーザー間で共有することができます。カスタマイズされたボットはスタンドアロンの API として公開できます (詳細はこちらをご覧ください)。
Important
ガバナンス上の理由により、許可されたユーザーのみがカスタマイズされたボットを作成できます。作成を許可するには、そのユーザーをマネジメントコンソール > Amazon Cognito ユーザープールまたは aws cli で CreatingBotAllowed
というグループのメンバーにする必要があります。ユーザープール ID は CloudFormation > BedrockChatStack > Outputs > AuthUserPoolIdxxxx
で確認できます。
管理者ダッシュボードで各ユーザー/ボットの使用状況を分析できます。詳細
エージェント機能を使うと、チャットボットがより複雑なタスクを自動的に処理できるようになります。例えば、ユーザーの質問に答えるために、必要な情報を外部ツールから取得したり、複数のステップに分けて処理したりすることができます。
- ap-southeast-2 リージョンにて、Bedrock Model access >
Manage model access
>Anthropic / Claude 3 Haiku
,Anthropic / Claude 3 Sonnet
,Anthropic / Claude 3.5 Sonnet
Cohere / Embed Multilingual
をチェックし、Save changes
をクリックします
-
CloudShellをデプロイしたいリージョン (ap-northeast-1 など) で開きます
-
下記のコマンドでデプロイを実行します。デプロイするバージョンを指定したい場合や、セキュリティポリシーを適用する必要がある場合は、オプションのパラメータから該当するものを指定してください。
git clone https://github.com/aws-samples/bedrock-claude-chat.git
cd bedrock-claude-chat
chmod +x bin.sh
./bin.sh
- 新規ユーザーまたは v1 ユーザーかどうかを聞かれます。v0 からの継続利用でない場合は
y
を入力してください。
デプロイ時に以下のパラメータを指定することで、セキュリティとカスタマイズを強化できます。
- --disable-self-register: セルフ登録を無効にします(デフォルト: 有効)。このフラグを設定すると、Cognito 上で全てのユーザーを作成する必要があり、ユーザーが自分でアカウントを登録することはできなくなります。
- --ipv4-ranges: 許可する IPv4 範囲のカンマ区切りリスト。(デフォルト: 全ての IPv4 アドレスを許可)
- --ipv6-ranges: 許可する IPv6 範囲のカンマ区切りリスト。(デフォルト: 全ての IPv6 アドレスを許可)
- --disable-ipv6: IPv6 での接続を無効にします (デフォルト: 有効)
- --allowed-signup-email-domains: サインアップ時に許可するメールドメインのカンマ区切りリスト。(デフォルト: ドメイン制限なし)
- --bedrock-region: Bedrock が利用可能なリージョンを指定します。(デフォルト: ap-southeast-2)
- --version: デプロイする Bedrock Claude Chat のバージョン。 (デフォルト: 開発中の最新バージョン)
./bin.sh --disable-self-register --ipv4-ranges "192.0.2.0/25,192.0.2.128/25" --ipv6-ranges "2001:db8:1:2::/64,2001:db8:1:3::/64" --allowed-signup-email-domains "example.com,anotherexample.com" --bedrock-region "ap-northeast-1" --version "v1.2.6"
- 30 分ほど経過後、下記の出力が得られるのでブラウザからアクセスします
Frontend URL: https://xxxxxxxxx.cloudfront.net
上記のようなサインアップ画面が現れますので、E メールを登録・ログインしご利用ください。
Important
オプションのパラメータを設定しない場合、このデプロイ方法では URL を知っている誰でもサインアップできてしまいます。本番環境で使用する場合は、セキュリティリスクを軽減するために、IP アドレスの制限を追加し、セルフサインアップを無効にすることを強くお勧めします(allowed-signup-email-domains
を定義して、会社のドメインからのメールアドレスのみがサインアップできるようにすることで、ユーザーを制限できます)。IP アドレスの制限には ipv4-ranges
と ipv6-ranges
の両方を使用し、./bin
を実行する際に disable-self-register
を使用してセルフサインアップを無効にしてください。
[!TIP] >
Frontend URL
が正しく表示されない場合や、Bedrock Claude Chat が正常に動作しない場合は、最新バージョンの不具合である可能性がありますので、パラメータに--version "v1.2.6"
を追加して再度デプロイを試してみてください。
AWS のマネージドサービスで構成した、インフラストラクチャ管理の不要なアーキテクチャとなっています。Amazon Bedrock の活用により、 AWS 外部の API と通信する必要がありません。スケーラブルで信頼性が高く、安全なアプリケーションをデプロイすることが可能です。
- Amazon DynamoDB: 会話履歴保存用の NoSQL データベース
- Amazon API Gateway + AWS Lambda: バックエンド API エンドポイント (AWS Lambda Web Adapter, FastAPI)
- Amazon CloudFront + S3: フロントエンドアプリケーションの配信 (React, Tailwind CSS)
- AWS WAF: IP アドレス制限
- Amazon Cognito: ユーザ認証
- Amazon Bedrock: 基盤モデルを API 経由で利用できるマネージドサービス。Claude はチャットの応答に利用され、Cohere は RAG 用のベクトル埋め込みに利用されます
- Amazon EventBridge Pipes: DynamoDB からのイベントを受け取り、後続の ECS タスクを起動することで、外部のナレッジをカスタマイズ bot に反映します
- Amazon Elastic Container Service: ナレッジをクロール・パースし、埋め込みベクトルと共に Aurora PostgreSQL へ保存します。Cohere Multilingualがベクトル計算に利用されます
- Amazon Aurora PostgreSQL: pgvector プラグインを利用したスケーラブルなベクトル DB
- Amazon Athena: S3 バケット内のデータを分析するクエリサービス
上記 Easy Deployment はAWS CodeBuildを利用し、内部で CDK によるデプロイを実行しています。ここでは直接 CDK によりデプロイする手順を記載します。
- お手元に UNIX コマンドおよび Node.js, Docker 実行環境を用意してください。もし無い場合、Cloud9をご利用いただくことも可能です。
Note
デプロイ時にローカル環境のストレージ容量が不足すると CDK のブートストラップがエラーとなってしまう可能性があります。Cloud9 等で実行される場合は、インスタンスのボリュームサイズを拡張のうえデプロイ実施されることをお勧めします。
- このリポジトリをクローンします
git clone https://github.com/aws-samples/bedrock-claude-chat
- npm パッケージをインストールします
cd bedrock-claude-chat
cd cdk
npm ci
- AWS CDKをインストールします
npm i -g aws-cdk
- CDK デプロイ前に、デプロイ先リージョンに対して 1 度だけ Bootstrap の作業が必要となります。ここでは東京リージョンへデプロイするものとします。なお
<account id>
はアカウント ID に置換してください。
cdk bootstrap aws://<account id>/ap-northeast-1
-
必要に応じてcdk.jsonの下記項目を編集します
bedrockRegion
: Bedrock が利用できるリージョンallowedIpV4AddressRanges
,allowedIpV6AddressRanges
: 許可する IP アドレス範囲の指定
-
プロジェクトをデプロイします
cdk deploy --require-approval never --all
- 下記のような出力が得られれば成功です。
BedrockChatStack.FrontendURL
に WEB アプリの URL が出力されますので、ブラウザからアクセスしてください。
✅ BedrockChatStack
✨ Deployment time: 78.57s
Outputs:
BedrockChatStack.AuthUserPoolClientIdXXXXX = xxxxxxx
BedrockChatStack.AuthUserPoolIdXXXXXX = ap-northeast-1_XXXX
BedrockChatStack.BackendApiBackendApiUrlXXXXX = https://xxxxx.execute-api.ap-northeast-1.amazonaws.com
BedrockChatStack.FrontendURL = https://xxxxx.cloudfront.net
cdk.json 内のenableMistral
をtrue
に更新し、cdk deploy
を実行します。
...
"enableMistral": true,
Important
このプロジェクトは Anthropic の Claude モデルを中心としており、Mistral モデルはサポートが限定的です。例えば、プロンプトの例は Claude モデルを基準としています。これは Mistral モデル専用のオプションです。一度 Mistral モデルを有効にすると、すべてのチャット機能で Mistral モデルのみを使用できます。Claude モデルと Mistral モデルの両方を使用することはできません。
config.pyを編集後、cdk deploy
を実行してください。
GENERATION_CONFIG = {
"max_tokens_to_sample": 500,
"temperature": 0.6,
"top_k": 250,
"top_p": 0.999,
"stop_sequences": ["Human: ", "Assistant: "],
}
このサンプルはデフォルトではサインアップ可能なメールアドレスのドメインに制限がありません。特定のドメインのみに限定してサインアップを可能にするには、 cdk.json
を開き、allowedSignUpEmailDomains
にリスト形式でドメインを指定してください。
"allowedSignUpEmailDomains": ["example.com"],
このサンプルはデフォルトでは 2 つの NAT Gateway がデプロイされますが、2 つの NAT Gateway が不要な場合は、NAT Gateway の数を変更してコストを削減できます。cdk.json
を開き、 natgatewayCount
のパラメータを変更してください。
"natgatewayCount": 2
cli および CDK を利用されている場合、cdk destroy
を実行してください。そうでない場合はCloudFormationへアクセスし、手動でBedrockChatStack
およびFrontendWafStack
を削除してください。なおFrontendWafStack
は ap-southeast-2
リージョンにあります。
cdk.json を以下のように CRON 形式で設定することで、VectorStore コンストラクトで作成される Aurora Serverless リソースを停止・再起動できます。この設定を適用することで運用コストの削減が見込めます。なお、デフォルト設定で Aurora Serverless は常時起動状態になっています。なお UTC で実行される点に留意ください。
...
"rdbSchedules": {
"stop": {
"minute": "50",
"hour": "10",
"day": "*",
"month": "*",
"year": "*"
},
"start": {
"minute": "40",
"hour": "2",
"day": "*",
"month": "*",
"year": "*"
}
}
このアセットは、i18next-browser-languageDetector を用いて自動で言語を検出します。もし任意の言語へ変更されたい場合はアプリケーション左下のメニューから切り替えてください。なお以下のように Query String で設定することも可能です。
https://example.com?lng=ja
このサンプルはデフォルトでセルフサインアップが有効になっています。セルフサインアップを無効にするには、cdk.json を開き、selfSignUpEnabled
を false
に切り替えてください。外部のアイデンティティプロバイダーを設定している場合、この値は無視され、自動的に無効になります。
このサンプルは外部のアイデンティティプロバイダーをサポートしています。現在、Googleおよびカスタム OIDC プロバイダーをサポートしています。
このサンプルには、ユーザーに権限を与えるための以下のようなグループがあります。
新規に作成されたユーザーを自動的にグループに参加させたい場合、cdk.json で指定することができます。
"autoJoinUserGroups": ["CreatingBotAllowed"],
デフォルトでは、新規作成ユーザーは CreatingBotAllowed
グループに参加します。
- こちらを参照ください。
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