cpu_num_threadsが未指定または0の場合に、論理コア数の半分をコアに渡すようにする

[sigprogramming]

内容

現在、cpu_num_threadsはコア（VOICEVOX CORE）にそのまま渡されていて（たぶん）、「cpu_num_threadsが未指定または0」の場合にどうなるかはコアの実装依存です。

そして現在のコアの実装は、「cpu_num_threadsが未指定または0」の場合に物理コア数が使用されるようになっていて、一部のCPUでCPUのすべてのコアが使用されるので、論理コア数の半分が使用されるようにするissueを立てています。

エンジンも、「cpu_numhreadsが未指定または0」の場合は、「論理コア数の半分」の値を渡すようにするのが良さそうです。

Pros 良くなる点

• 「cpu_num_threadsが未指定または0」の場合の挙動がコアの実装依存ではなくなる

Cons 悪くなる点

• 仕様が変わる

その他

[tarepan]

前提: README.md の関連記述

--cpu_num_threads CPU_NUM_THREADS
                        音声合成を行うスレッド数です。指定しないと、代わりに環境変数VV_CPU_NUM_THREADSの値が使われます。VV_CPU_NUM_THREADSが空文字列でなく数値でもない場合はエラー終了します。

#### CPU スレッド数を指定する

CPU スレッド数が未指定の場合は、論理コア数の半分か物理コア数が使われます。（殆どの CPU で、これは全体の処理能力の半分です）  
もし IaaS 上で実行していたり、専用サーバーで実行している場合など、  
エンジンが使う処理能力を調節したい場合は、CPU スレッド数を指定することで実現できます。

- 実行時引数で指定する
  python run.py --voicevox_dir=$VOICEVOX_DIR --cpu_num_threads=4
- 環境変数で指定する
  export VV_CPU_NUM_THREADS=4
  python run.py --voicevox_dir=$VOICEVOX_DIR

意見

上記の通り、現在の ENGINE 仕様は CPU スレッド数が未指定の場合は、論理コア数の半分か物理コア数が使われます。（殆どの CPU で、これは全体の処理能力の半分です） です。
ENGINEの観点からは、むしろ現状の実装がバグ（50%でなく100%使ってしまう）だと言えそうです。
100%使い切りが好ましくない観点からも、明示的に50%を渡すのは効果的です。
「バグ修正により、デフォルト設定では全スレッドの50%のみを利用するようになります」とChangeLogに書く形で納得感が得られると考えます。
結論として、実装に賛成です。

[Hiroshiba]

@tarepan さんの意見と同感です！
50%だけ使われるのが正しい挙動だと勘違いしていたので、100%使われるのはバグ扱いで良いと思います！

[tomoish]

実装を希望します。
Draft PR #1113 を作成しましたので、確認いただけると幸いです。