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-*- mode: rd -*-
= MacUIM
== MacUIMビルド環境の構築
かなり複雑です。健闘を祈る!
MacUIM本体だけビルドしたい場合は「/opt/macuimのgettext」と「MenuCracker」
から実行すればOK。
以下を実行する前に/Library/Frameworks/UIM.framework, /opt/macuimを削除
しておく。
=== /opt/macuimの準備
gettext, pkgconfig, glib, saryをビルドし、/opt/macuimにインストールする。
これらはsary-rubyとprimeのビルド用で、ユーザーの環境にインストールする
必要はない。
% sudo mkdir /opt/macuim
==== gettext
PRIMEディレクトリにgettex-0.14.5.tar.gzを展開する。
gettext-0.14.5ディレクトリでパッチを当ててから、build-gettextを実行する。
% cd PRIME
% tar zxvf gettext-0.14.5.tar.gz
% cd gettext-0.14.5
% patch -p1 < ../gettext-0.14.5-mac.patch
% ../build-gettext
make installで/opt/macuimにインストールする。
% sudo make install
==== pkgconfig
PRIMEディレクトリにpkgconfig-0.15.0.tar.gzを展開し、build-pkgconfigでビルド
する。
% tar zxvf pkgconfig-0.15.0.tar.gz
% cd pkgconfig-0.15.0
% ../build-pkgconfig
make installで/opt/macuimにインストールする。
% sudo make install
==== glib
PRIMEディレクトリにglib-2.12.0.tar.bz2を展開し、パッチを当ててから
build-glibでビルドする。
% tar jxvf glib-2.12.0.tar.bz2
% cd glib-2.12.0
% patch -p1 < glib-2.12.0-mac.patch
% ../build-glib
make installで/opt/macuimにインストールする。
% sudo make install
==== sary
sary-?.?.?.tar.gzをhttp://sary.sourceforge.net/からダウンロードし、展
開して、以下のようにビルドする。
% cd sary-1.2.0
% ../build-sary
make installで/opt/macuimにインストールする。
% sudo make install
=== PRIMEのビルド
==== rubyモジュールのビルド
(Mac OS 10.3以前のみ)
PRIME 0.9以降をRuby 1.6で使用するには、libiconv-rubyが必要である。
PRIMEをUNIXドメインソケット・モードで実行するためには、コンパイルし直
したsocketモジュールが必要である。
===== libiconv-ruby
(Mac OS 10.3以前のみ)
libiconv-ruby_0.4.5.orig.tar.gzを
http://higgs.djpig.de/ubuntu/www/hoary/source/libiconv-ruby
からダウンロードする。
libiconv-ruby_0.4.5.orig.tar.gzをPRIMEディレクトリに展開し、以下のよう
にインストールする。
% cd iconv-0.4.5
% ../build-iconv
これによって、Package/dest/Library/PRIME/lib/rubyにiconv.rbがコピーさ
れる。
===== socket
(Mac OS 10.3以前のみ)
Mac OS XのRuby 1.6.8に含まれるsocketモジュール(socket.bundle)はUNIXド
メインソケットが無効になっているため、コンパイルし直して使用する。
ruby-1.6.8のソースを適当な所からダウンロードし、展開してから、以下のよ
うにビルドする。
% cd ruby-1.6.8/ext/socket
% ruby extconf.rb
% make
できたsocket.bundleをPackage/dest/Library/PRIME/lib/rubyにコピーする。
==== sary-ruby
sary-ruby-?.?.?.tar.gzをhttp://sary.sourceforge.net/からダウンロードし、
展開して、以下のようにビルドする。
% cd sary-ruby-1.2.0
% ../build-sary-ruby
これによって、sary.bundleがPackage/dest/Library/PRIME/lib/rubyにコピー
される。
==== ruby-progressbar
ruby-progressbar-0.9.tar.gzを
http://namazu.org/~satoru/ruby-progressbar/からダウンロードし、展開し
て、中に含まれるprogressbar.rbをPackage/dest/Library/PRIME/lib/rubyに
コピーする。
% cd ruby-progressbar-0.9
% cp progressbar.rb ../../Package/dest/Library/PRIME/lib/ruby
==== suikyo
suikyo-2.1.0.tar.gzをhttp://prime.sourceforge.jp/src/からダウンロー
ドし、展開して、以下のようにビルドする。
% cd suikyo-2.1.0
% ../build-suikyo
これによって、suikyoがPackage/dest/Library/PRIME/lib/rubyにインストー
ルされる。
==== prime
prime-x.x.x.tar.gzを展開して、以下のようにビルドする。
% cd prime-x.x.x
% patch -p1 < ../prime-1.0.0.1-crash.patch
% ../build-prime
これによって、primeがPackage/dest/Library/PRIMEにインストールされる。
==== prime-dict
prime-dict-x.x.x.tar.gzを展開して、以下のようにビルドする。
% cd prime-dict-x.x.x
% ../build-prime-dict
これによって、prime-dictがPackage/dest/Library/PRIMEにインストールされ
る。
==== uimに必要なライブラリの準備
==== インストール
Package/dest/LibraryにあるPRIMEディレクトリを/Libraryにコピーする。
=== anthyのビルド
anthy-xxxxをダウンロードする(xxxxはバージョン番号)。
Anthyディレクトリにanthy-xxxxを展開する。
MacUIM/
Anthy/
anthy-xxxx/
Anthy/anthy-xxxxディレクトリで以下を実行する。
% ../build
Package/dest/Library/Anthyディレクトリが作成される。
このAnthyディレクトリを/Libraryにコピーする。
=== m17nlibのビルド
==== 準備
m17nlibのビルドにはX11が必要である。Mac OS Xにプリインストールされてい
ない場合、AppleからX11.appをダウンロードして入れるか、Finkを使ってイン
ストールする。
/Library/Frameworks/UIM.frameworkをゴミ箱に移動する。
Package/dest/Library/Frameworks/UIM.frameworkが存在する場合、それもゴ
ミ箱に移動する。
% mv /Library/Frameworks/UIM.framework ~/.Trash
% mv Package/dest/Library/Frameworks/UIM.framework ~/.Trash
mvの代わりにrmする場合、あらかじめMacUIMでない別の入力プログラム(こと
えりなど)に変更しておかないと、アプリが異常終了するので注意する。
==== ispell
M17NLibディレクトリにispell-x.x.x.tar.gzを展開し、パッチを当てる。
% cd ispell-3.2.06
% patch -p1 < ../ispell-3.2.06-mac.patch
以下のようにビルドし、インストールする。
% ../build-ispell
/Library/M17NLibディレクトリとPackage/dest/Library/M17NLibディレクトリの両方
にインストールされる。
==== m17n-db
M17NLibディレクトリにm17n-db-x.x.x.tar.gzを展開する。
m17n-db-x.x.xディレクトリにglibc-x.x.x.tar.gzを展開する。
glibcは適当なFTPサイトからダウンロードする。
m17n-db-x.x.xディレクトリで以下を実行する。
% ../build-db <glibc_version>
例)
% ../build-db 2.3.3
/Library/M17NLibディレクトリとPackage/dest/Library/M17NLibディレクトリの両方
にインストールされる。
==== m17n-lib
M17NLibディレクトリにm17n-lib-x.x.x.tar.gzを展開する。
m17n-libディレクトリでパッチを当ててビルドする。
% for i in ../*.patch; do patch -p1 < $i; done
% ../build-lib
/Library/M17NLibディレクトリとPackage/dest/Library/M17NLibディレクトリの両方
にインストールされる。
=== pixman
=== libpng
=== atk
=== cairo
=== pango
=== gtk+2
=== uimのビルド
FinkなどでperlのXML::Parseモジュールをインストールしておく。
UIMディレクトリにuim-x.x.x.tar.gzを展開する。
MacUIM/
UIM/
uim-x.x.x/
MacUIM用のパッチを当てる。
uim-x.x.xディレクトリで以下を実行する。
% for i in ../uim*.patch; do patch -p1 < $i; done
続いて、以下のようにビルドする。
% ../fwbuild <version> <build>
<version>のフォーマットは<major>.<minor>.<tiny>とし、uimのバージョン番
号に従う(例: 0.2.5)。
ただし、uimのバージョンがtiny以下を含む場合、tinyまでとする。
例えば、uim-0.2.5.2の場合、0.2.5とする。
<build>はuimのバージョンが上がるごとに1からカウントし直す(例: 1)。
これによって、Package/dest/Library/FrameworksにUIM.frameworkができる。
これを/Library/Frameworksにコピーする。
=== MenuCracker
Mac OS X 10.3は通常、MenuExtraの使用を許可していない。そのため、ヘルパー
アプレットを動作させるために、MenuCrackerを使用する必要がある。
以下のURLからMenuCrackerのソースをダウンロードし、ユニバーサルバイナリとしてビルドする。
http://menucracker.cvs.sourceforge.net/
% cvs -d:pserver:[email protected]:/cvsroot/menucracker login
% cvs -z3 -d:pserver:[email protected]:/cvsroot/menucracker co -P
MenuCracker.menuをMacUIM/Sources/MenuCrackerに置く。
以下のようなディレクトリ構成になる。
MacUIM/
Sources/
MenuCracker/
MenuCracker.menu
=== Growl
Growlでメッセージを通知するために使用。
http://growl.info/files/source/Growl-1.2.2-src.tbzをダウンロードし、パッチを当てGrowl.frameworkを作成。
% cd Growl-1.2.2-src
% patch -p0 < ../growl.diff
% ../build-growl
以下のようなディレクトリ構成になる。
MacUIM/
Sources/
Growl/
Growl.framework
=== Mozc のビルド
Mozcディレクトリで
% ./build --clear-patch && ./build --apply-patch && ./build
すると、Package/dest/Library/MozcにMozcConverter.appとMozcTool.app、
Package/dest/Library/LaunchAgents/org.mozc.inputmethod.Japanaes.Converter.plistが配置される。また、UIM.framework内にlibuim-mozc.so、mozc*.scmがコピーされる。
MozcTool.appの作成には、Qt4 (Carbon i386) framework が必要である。
== MacUIMのビルド
配布するバージョンをビルドする場合はdeployを実行する。
これによってMacUIMがPackage_contentsディレクトリに置かれる。
Input Methods/MacUIM.app - MacUIM本体
PreferencePanes/MacUIM.prefPane - 環境設定
=== リリース用
トップディレクトリのdeployを実行すると、Releaseビルドスタイルでビル
ドされ、Package/Package_contentsディレクトリにMacUIMができる。
deployで作成したMacUIMはデバッグオプションが無効になっている。
=== デバッグ用
deployコマンドでなく、Xcodeで普通にビルドする。
buildディレクトリにMacUIMができる。
=== インストール
MacUIM.appを/Library/Input Methodsに、
MacUIM.prefPaneを/Library/PreferencePanesにコピーする。
== SKK辞書
get_skkdicを実行。
これによって Package/dest/Library/Dictionaries/SKK ディレクトリに
SKK-JISYO.[LMS]がダウンロードされる。
インストールする場合はSKKディレクトリを/Library/Dictionariesにコピーする。
== パッケージ作成
上記すべてを実行したら、PackageMakerでPackage/MacUIM.pmdocを開き、パッケージを
作成する(control + b)。
このとき、ファイル名はMacUIM-<source_version>-<release_version>.pkgとする。
パッケージファイル(.pkg)から.dmgファイルを作成し、リリースする。
== パッケージにせず、ローカルでテストする場合
UIM.frameworkを /Library/Frameworks に、MacUIM.appを
/Library/Input Methods にコピーし、ログインし直す。
== ログインし直すのが面倒な場合
killloginをPATHが通っている場所にインストールし、コマンドラインから
killloginとすることで、loginwindowがkillされ、自動的に再ログインされる。
Script Menuを使うこともできる。
Script Menuは /Applications/AppleScript/Install Script Menu.app を実行
しインストールする。
killloginを ~/Library/Scripts にコピーすることで、メニューバーからこれ
を実行することが可能になる。