From a4a99e5f2d4cbbbb2fa5d5631c0185a78ba6fc60 Mon Sep 17 00:00:00 2001 From: Iosif Takakura Date: Tue, 18 Jun 2024 12:54:42 +0900 Subject: [PATCH] update. --- catalog.yml | 5 ++-- chapter/ano-natsu.re | 3 +++ chapter/kaguya.re | 64 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ chapter/kinsho.re | 3 +++ 4 files changed, 73 insertions(+), 2 deletions(-) create mode 100644 chapter/ano-natsu.re create mode 100644 chapter/kaguya.re create mode 100644 chapter/kinsho.re diff --git a/catalog.yml b/catalog.yml index d4d2943..a6c9dbe 100644 --- a/catalog.yml +++ b/catalog.yml @@ -7,9 +7,10 @@ CHAPS: - one-year-period.re - watashi-no-yume.re - fuyu-no-shukusai.re - - eien-no-kioku.re - futatabi-no-manabiya.re - - kikyo.re + - ano-natsu.re + - kinsho.re + - kaguya.re APPENDIX: diff --git a/chapter/ano-natsu.re b/chapter/ano-natsu.re new file mode 100644 index 0000000..97b5961 --- /dev/null +++ b/chapter/ano-natsu.re @@ -0,0 +1,3 @@ += あの夏、あの海へ + +(未執筆) \ No newline at end of file diff --git a/chapter/kaguya.re b/chapter/kaguya.re new file mode 100644 index 0000000..419c27d --- /dev/null +++ b/chapter/kaguya.re @@ -0,0 +1,64 @@ += かぐやよ、聞いてくれ! + +== はじめに + +この作品は「FM言ノ葉」で行われた企画、「第9回 きっとあなたの1400字」に投稿した作品になります。テーマは「月」です。 + +== 本文 + +月からの、声を待っている。 + +探査機は、着陸に成功した。しかし、太陽電池パネルが、太陽を捉えなかった。バッテリーが切れると、探査機は活動を停止するのだ。そして、実際に、止まった。また日が当たれば、電源は入るかもしれない。その時に、シグナルを送ってみよう。そう思ったときだ。頭の中に、前世の記憶が蘇ったのだ。 + +私は、とある女性に恋をしていた。あまりにも、美しく、儚かった。月を見上げて悩む君を、私はどうすることもできなかった。そして、望月の夜、君は月に帰っていった。残されたのは、不老不死の薬だ。不老不死は、人類の夢だ。だが、君は、もういない。ただ、それだけが、つらかった。 + +「かぐやのいないこの世で、生きろというのか……」 + +私は駿河の高峰で、その薬を焼くように命じた。いつか、彼女の元に、思いが届くと、信じるほか無かった。そして、私はこの世の営みを終えた。次は、何に生まれ変わるのだろうか……。 + + +私は、再び日本に生まれていた。そして、その世界は、夢のような発展を遂げていた。私は勉学に励み、そして宇宙開発の研究者となっていた。彼女の世界を、垣間見るために。 + +「とうとう、打ち上げですね、御門さん……」 + +同僚の声に、私は胸が高鳴っていた。これで、彼女に思いを届けられる。 + +「五、四、三、二、一、リフト・オフ!!」 + +ロケットは月を目指して飛んでいた。そして、探査機を、月に送り届けた。かぐやは、私の思いを聞き届けてくれるだろうか……。だが、運命の悪戯で、探査機は停止してしまったのだ。しばらくすれば、また日が当たる。その時に、シグナルを送ってみよう。 + +「かぐやよ、聞いてくれ! 私の声を、聞いてくれ!!」 + +私は、思わず叫んでいた。頭に、血が上る。彼女に、声が届いてくれれば……。 + +「かぐや、かぐや!! お願いだ、シグナルよ、届いてくれ!!」 + +シグナルを送る。探査機からの返信は、まだ無い。 + +「太陽は、まだか!? 太陽が当たれば、メッセージは、届く!!」 + +再度、シグナルを送る。まただ。返信は、無い。 + +「また、この世界を、独りで生きなければならないのか!!」 + +キーを勢いよく叩いた後、視界が揺らいでいく……。 + +「み、御門さん!! だれか、救急車を!!」 + +薄れ行く意識の中で、声を、聞いた。 + +「これまでに、私のことを思ってくださったのですね……」 + + そして、私は病院のベッドで、目を覚ました。 +「あの時、興奮して失神して……無事でよかったです、御門さん!!」 + 私は、気を失ってしまったらしい。 +「で、どうだったんだ!? 探査機から、返事は……!?」 + そして、私は探査計画の成功を知った。探査機から、返信が返ってきたのだ!! +「あの時聞いた声は、かぐやのだったのか……!!」 + 同僚が、怪訝な顔をして、私を見ている。 +「まさか、帝の生まれ変わりだなんて、言わないですよね、御門さん?」 + その、まさかだ。だけど、それを言うわけには、いかない。 +「さあ、な……だが、無事、メッセージは、届いたんだ。それで、よいんだ……」 + あの時わずかな間、私は彼女と語り合っていた。そして、私の思いは、通じなかった。 +「そういえば、御門さん、独身ですよね? 彼女の代わりにはならないかもしれませんが、あなたが、好きです……だから……」 + 真っ赤になりながら、私は首を縦に振った。目の前の彼女は、私を思っていてくれたのだ。その思いを、受け入れようか……。 \ No newline at end of file diff --git a/chapter/kinsho.re b/chapter/kinsho.re new file mode 100644 index 0000000..057c18d --- /dev/null +++ b/chapter/kinsho.re @@ -0,0 +1,3 @@ += 禁書 + +(未執筆) \ No newline at end of file