TAICOCLUB とのコラボレーションにより2014年10月31日21時から翌11月1日4時30分までのオールナイトイベント『PINK sensation HALLOWEEN PARTY Hello Kitty 40th ANNIVERSARY BASH!』が開催された。ドレスコードにピンクを指定しており、会場をピンク一色にしてハローキティの誕生日をカウントダウンするイベントとなっている。カウントダウン以外にも多数の DJ を呼び、夜通し盛り上がることができるようになっていた。
ピューロランドでは年越しカウントダウンをもう10年近くやっていないのに、急にここに来てのオールナイトイベント。イベントの時間帯や性質により、参加条件が20歳以上となっており、会場の雰囲気も普段のピューロランドとは全く異なるものであった。このイベントで特に素晴らしかったこととしては、普段とは全く異なる雰囲気の館内、カウントダウンでの盛り上がり方、大人のふわふわ、オペレーションコストの少なさ、であった。
1階のピューロビレッジ、フェアリーランドシアター、エンターテイメントホール、キャラクターフードコート、および2階のレディキティハウス、ボートライド、そして3階のレインボーホールが開けられていて、DJイベントはピューロビレッジとフェアリーランドシアターで行われた。
以下で各場所の説明をする。セクションにするほどではない細かい点としては、エレベータで2階に止まってみたら、車いす通路は真っ暗で通れそうにない。ビレッジ、特にシリウス階段やそこを降りたところは混雑しているのに、サンリオタウンからインフォメーションに抜ける通路は常時封鎖したまま。この通路が開けられていればフードコードからふわふわランドへの移動が簡単だったのだが。
メイン会場であるピューロビレッジでは、知恵の木ステージではなくジュエルランドゲートの上がステージになっており、そこでDJが演奏するようになっている。ジュエルランドゲートのレジの中の部屋から電源を引っ張ってきていたりするので、ジュエルランドゲート内は通行不可。
開場の時点からDJが演奏をしているのにガラガラであるが、時間がたつにつれてもっとたくさんのお客さんが入っていた。会場は常に暗く、普段のパレードの振り付け練習をする時の暗さよりもう少し暗いくらいだろうか。
スピーカーはこのステージの付近に設置されているものだけであるが、音量が普段のピューロランドとは比較にならないほど大きく、スピーカーの近くでは耳が痛いくらいで、近づくことも困難なほどの音量であった。ビレッジの反対側ですらまともに会話ができないくらい。
ピューロビレッジで演奏をしたDJは以下の通り。
- 21:00-23:00 Yosa
- 23:00-23:15 DJ HELLO KITTY
- 23:15-24:15 DJ TOWA TEI
- 24:15-25:15 80KIDZ
- 25:15-27:00 SEKITOVA
- 27:00-28:30 DE DE MOUSE
このうち DJ HELLO KITTY、DJ TOWA TEI における HELLO KITTY Birthday Celebration、DE DE MOUSE については別途記述する。
サブ会場のフェアリーランドシアターでも常時DJが演奏している。こちらはシアターのステージ上での演奏で、盆地のところは立ったまま踊れるように椅子が撤去されている。
2階席も開放されているが、実際の使用用途は仮眠所となっていた。机に突っ伏して寝る感じ。シアター内トイレへの通路は大人の社交場となっていた時もあった。暗いし人も通らんしね。
フェアリーランドシアターで演奏をしたDJは以下の通り。
- 22:00-23:00 七尾旅人
- 23:05-23:45 TOKYO HEALTH CLUB
- 24:10-25:40 Kyoka
- 25:50-26:20 charisma.com
- 26:30-28:00 ALYN
エンターテイメントホールでは普段は小学生以下しか遊べないふわふわを大人に開放し自由に遊べるようになっていた。「大人のふわふわ」というネーミングも素晴らしい。
昨年とはふわふわの機材が変更になり、左に小さな滑り台、中央にアスレチック的なふわふわ、右に小さなこぶが並んだふわふわ、となっている。手前側の積み木エリアは昨年と同じ。巨大ジェンガはない。以下の写真は開場直後なのですいている状態であるが、時間がたつにつれてどんどん人が増えていった。
照明も普段とは異なって暗くされており、クラブの雰囲気のような動く照明も置かれていた。BGMもやかましめの曲で、普段のふわふわランドとは大きく異なる。
特に人気だったふわふわは中央のアスレチックのもので、常時誰かが入って跳ねまくっていた。多い時はこの倍くらいの人数が入っていたこともあり、重量に耐えきれずにふわふわが崩壊することもあった。
他の2つのふわふわと積み木エリアは最初のうちは遊ぶことができていたが、夜が遅くなるにつれて仮眠所として使われてしまい遊ぶことができなくなってしまった。
もんきちやクリリンが遊びに来てくれることを淡く期待していたのだけれども、残念ながら来てくれなかった。クリリンはハムスターだから夜行性じゃないのかなあ。
このふわふわ、大変面白い。子供のための遊具と侮ってはいけない。編集長もテンションを上げるために夜な夜なふわふわで跳ねているらしい。
今のところ大人のふわふわの開催はこのオールナイトの時のみと記憶している。願わくば他の日にも実施できないものだろうか。20時まで営業している時の18時以降とか、閉鎖しているパレード中とか。大人のふわふわでは普段のふわふわランドとは異なりスタッフが全然いなくても運営し続けられていたので。
大人のふわふわではなく普段のふわふわランドについてだが、その辺のショッピングセンター内にある小規模なふわふわが置いてあるような施設ではたった1個のふわふわを5分で300円だったりするが、ピューロランドはふわふわが3つもあって時間制限もなく追加料金もなし。時間帯によってはキャラクターも遊びに来てくれるので、断然楽しいこと間違いなし。
カウンターの前に屋台を置き、フードとドリンクの提供を常時行っていた。フードは肉巻きや焼き鳥やカップケーキなどおなじみのもの。ドリンクはレッドブルクランベリーと、レッドブルブルーハワイ、なんかのノンアルコールカクテル、と缶ビール。カクテルの提供は普段は行っていないので珍しい。レッドブルは途中で品切れになったため、どこかのタイミングでレッドブルの代わりにジンジャエールに変更になった。
お酒も提供され、酒に合う食べ物もあるため、キャラクターフードコートの雰囲気は個室になっていない居酒屋であった。メルヘン色の強い場所での飲み会も悪くない。
カクテルの屋台では濃い方の伊藤さんが担当になっていることが多く、これについてはグリーティングの節で後述する。
開場後の2時間はレディキティハウスが開けられており、スケジュールでは何が行われるのか明記されていなかった。TAICOCLUB の告知ではレディキティハウスにはレディキティは出演しません、と明記されていたが、大方の予想どおりキティのグリーティングが開催されていた。グリーティングの節にて後述。
開場後の数時間はボートに乗れるようになっていた。乗っていないので分からないが、普段と同じ演出のままだったのではなかろうか。写真の販売はやっていたか覚えてない。
21時開場だったのでとりあえず30分前に現地入りしてみた。入場待ちをしているのは10名もおらず、定員2500人には全然届いていないのではないかと危惧した。待っている人たちも割とピューロランドで普段から見る顔が多い。前売り券をさばききれなかったためか当日券のあつかいもある。
開場時刻までには100名くらいには増えたものの、その中には近隣の遊園地のスタッフさんや、サンリオショップの店員さんをなぜか見かけた。プライベートで来ているとは考えにくいため、あまりにもお客さんが少ないから桜でも用意したのかとさらに心配になった。
開場の時からピューロビレッジではDJが演奏をしていたが、ほとんどの人がグリーティングやキティズハウスやボートライドに行ってしまったためか、先の写真の通りお客さんが全然いない。
それでも23時ごろにはお客さんが十分に増えてきて1000人は確実に超えるようになったきて安心できるようになってきた。そのくらいの時間帯になると普段ピューロランドで見かける人を見つけるのが困難になるくらいで、新たなお客さんを呼び寄せることに成功したんだなあと実感しだす。1階にあるトイレを見つけられないためか、1階のトイレが空いていて3階エントランスショップのトイレばかりがやたらと混んでいたりした点もそれを裏付けている。
25時などの電車もないような時間に入場する人もいれば28時に退場する人もいるような様子だったので、車で好きなDJが演奏している時間に来て好きな時間に帰るという感じなのだろうか。そのため長丁場となる今回のイベントでは開場時点では全然といっていいほどお客さんが来ていなかっただけなのかもしれない。
人数といえば、スタッフの人数が驚きの少なさ。具体的な数字は分からないが、フロア内でスタッフを探してもなかなか見つからないことがあったくらい。子供がいないとこれだけ少ない人数で回せるのかと感心もし、普段の営業ではそれだけコストをかけてサービス提供をしているのだと再認識もした。
サンリオキャラクターに会えるピューロランドでの開催だったので、キャラクターのグリーティングももちろんあった。
21時の開場とともにピューロビレッジではメロディ、プリン、シナモン、ぐでたまのグリーティングが行われていた。各人とも今回のドレスコードであるピンクを取り入れており、思い思いの場所にピンクのリボンを付けていた。
看板前のメロディは胸にリボンを。
シナモンは帽子のカボチャにリボン。ピューロランドの常連さんがシナモン1人での写真撮影をお願いすると、シナモンは左右に揺れながら前進するという撮影泣かせなことを連発していた。
ツーショットの時はおとなしくしてくれる。ドレスコードがピンクだったので、自分は全身ぼんぼんりぼんで。
プリンは頭上にリボン。
ぐでたまは胸にリボンを直止めしているが、隠していてよく見せてくれない。
あんなところにカラザが、と言って隙をついて、こんな感じで胸にリボンを付けていることが確認できた。黄身に胸があるのかは不明。
21時から23時までレディキティハウスにはシークレットとして何が行われるか明記していなかったが、レディキティによるグリーティングが行われていた。23時から DJ HELLO KITTY がピューロビレッジで演奏することになっており、ちょうどその時間までとなっているので、大方の予想通り。
衣装は赤バラとトリコロールの2種類で、それぞれ30分ずつの2セット。レディキティは3種類の衣装があるが、もう1種類のパステルカラーのバラはドレスコードのピンクをあまり含んでいないから除外なのかもしれない。
夜になって取材が終わったためか、キティは取材部屋ではなくベッドの前でのグリーティングとなっていた。取材部屋には入れず、レディキティハウスには入り口から入り、入り口から出るようになっている。新しい家になってからキティが部屋から出てくることがなくなってしまったため、場所がかなりレア。
キティの付き人は常に梅さんであった。梅さんはスーツがピンクなだけでなく腕時計もピンクの気の入れよう。そういえば梅さんは翌日11月1日の通常営業の時間帯にもサンリオタウンで勤務をしていた姿をお見かけした。お若いこともあってタフだわ。
開館直後のレディキティハウスは空いていたが、ピューロビレッジのグリーティングが終わったころから混むようになり、グリーティングの列がレディキティハウスの外にまで伸びるようになった。そのため梅さんが無線で応援を要請し、編集長が応援にかけつけた。
編集長は派手でビラビラの衣装。何の衣装なのかを聞いてみたら、『ビバ!! エステ・デ・ピューロ』のダンサー衣装だったかもしれないとのことであった。ただ自分がエステのビデオを早送りで確認してみても同じ衣装を確認できなかった。早送りの仕方が悪かったのか、そもそも別の衣装だったのか。
もともとのスケジュールにはなかったが、キティ誕生日のカウントダウンのあとにはフェアリーランド前の看板のところでパレード衣装のメロディによるグリーティングが開催されていた。こんな時間にグリを組んでいたとは考えにくいため、それなりに偉い人がすごく偉い人にメロディを出せとか言ったのだろうか。
予定にはないこのグリーティングがあったため、以降にもスケジュール外のグリーティングがあるかもしれないと考えてしまった。グリーティングスケジュールが公開されていなかった過去と同様にして、1階と3階を行き来することを何度か試みてみたが、これ以外のグリーティングは発見できなかった。おそらくスケジュール外のグリーティングはこのメロディだけだったのだろう。
キャラクターフードコートでのカクテル作りを濃い方の伊藤さんがなさっていた。混んでいる時間帯には伊藤さんグリの最後尾が普段のくじ売り場にまで伸びていたのでしばらく回避。
27時ごろになるとだいぶ空くようになったのでジンジャエールクランベリーで伊藤さんループを開始。カクテルを作ってくれている間に伊藤さんが濃い会話をしてくれる濃厚な伊藤さんグリーティングではあったが、眠いので2周しかできなかった。
エンター中澤さんがハロウィンの飴を配っていて、「トリック・オア・トリート」の合言葉で飴をもらうことができるようになっていた。季節的にちと早いが白トナカイも一緒にいることがあった。
この日は10日ではないが10月だったのでトーリーさんが出てきているはず。それなのに一度も見かけなかったので、トーリーさんの出勤確認の意味も込めて「トーリー・オア・トーリー」とエンター中澤さんに声をかけてみたら、その合言葉でも飴をもらうことができた。トーリーさんが担当していた西武園ゆうえんちのハロウィンイベントでは「トーリー」の合言葉で飴をもらえなかったのに、ピューロランドは許可するあたりがゆるい。ちなみにトーリーさんはこのオールナイトには勤務されていなかったとのこと。翌々日11月3日のハローキティ京王多摩センター一日駅長ではトーリーさんをお見かけすることができた。
本オールナイトイベントの本来の目玉である DJ についてここでやっとこさ書く。全部で11もの DJ が演奏したうち、自分が注目していた 3 DJ についてのみ。
ピューロビレッジで23時からの15分間が DJ HELLO KITTY の出番であった。
DJキティが演奏をする時間にはピューロビレッジには多数の人が集まっており、写真では小さすぎて見えないかもしれないが、スポットライトの下にキティがいる。
機材はいつも通りDJキティのスポンサーをやっていたパイオニア。
DJキティは複数種のCDケースを使っているが、この日はドレスコードに合わせてピンクのCDケースを使っていた。
曲の編成は10月18日の SHIBUYA109 と同じだったかな。
エンターテイメントホールや渋谷でも DJ キティは演奏をしてきているが、これだけもの人数を前にして演奏したことはあまりないだろう。キティは多数のお客さんの前で演奏できる器があるのだから、もっと大きなところでもやってほしいなあ。
ピューロビレッジで23時15分からの1時間は DJ TOWA TEI の担当となっており、24時ごろはキティの誕生日をカウントダウンで迎える HELLO KITTY Birthday Celebration となっていた。
DJ TOWA TEI が演奏をしている最中であったが、前触れもなく24時のちょっと前からパレード衣装のキティがゴンドラで降りてきた。この写真だけを見ると普段のパレードのようにも見える。
そしてキティを乗せたゴンドラは、ピューロビレッジの人の海原の中にそのまま降りていった。大人しかいないため、ゴンドラの下に飛び出す人もいないだろうからこそできる演出。
ゴンドラを降りてきて階段を上り、カウントダウンのタイミングに合わせるための時間調整のためか中二階からファンサービス。
24時丁度に皆でバースデーソングをキティに歌ってお祝い。
館のレストランで行うバースデーパーティでは高々75人の少人数で誕生日を祝うわけだが、このオールナイトでは1000人を超えるであろう人数でバースデーソングを歌って祝った。個人的にキティはアイドルであってほしく、このように大人数で祝われるイベントを見ることができて良かった。ゆくゆくは武道館とかでバースデーライブとかやってくんないかな。
ピューロビレッジで27時からの1時間30分は DE DE MOUSE がトリを務めていた。楽曲編成は『星空の旅』で使用したゆったり目の曲のほか、DE DE MOUSE ならではの激しい曲が交互に出てくるような感じであった。個人的には『星空の旅』の曲が流れるとうれしくはあるが、会場はやはり後者の激しい曲のほうが断然盛り上がっていた。編成を考える時点でそのようになることは予想で来ていただろうが、『星空の旅』をあえて入れてきたことには感謝。
DE DE MOUSE のスタッフによる動画は https://www.youtube.com/watch?v=hkhZOOkjhJI にある。長時間の演奏のほんの一部でしかないが、雰囲気をつかむには動画は良い。
トリなこともあって会場はこんなにもお客さんで埋め尽くされている。人口密度としてはマーチングパレードよりも上だろう。
最後にはテーブルの上に立ち上がって演奏を続ける派手なパフォーマンスもあった。効果があるのかは不明だが一応安全のためにスタッフの人が足を抑えている。
28時30分にはすべてのイベントが終わり、28時45分ごろには帰れ指示が出された。ピューロランド前にある3階の橋は封鎖されており、3階から1階に降りてから帰るようになっていた。
1階に降りてから道路を渡り3階に戻ってみると、今まで見たことがない看板が置かれていた。
コピーライト表記が2014年になっているので新たに作った看板なのだろうか。看板をせっかく作ったのだから他にもオールナイトイベントをやらないとね。
翌日というか当日のキティのバースデー11月1日のために、雨が降っているなかでもうこの時間から橋の上で入館待ちをしている人が10名弱もいらっしゃった。
11月1日の夕方にキティのバースデーパーティー 2014 Special があり、それに参加する予定ではあったが、朝からの入場待ちはせずに帰って寝ることにした。翌日も勤務していた梅さんと違って自分はもう若くないし。
本イベントの Flickr アルバムは 20141031-Puroland_Pink_Sensation にある。
2015年10月31日に PINK sensation 2015 Hello Kitty 41st ANNIVERSARY BASH! MY MELODY & Little Twin Stars 40th ANNIVERSARY! が開催されることが2015年8月4日にアナウンスされ、2014年のダイジェスト映像が https://www.youtube.com/watch?v=-f_vjRdM1y0 に上げられた。