関東に住んでいて、週一くらいでピューロランドに行っていて、たまには違うところでキティに会いたい、という条件に合致する人にとっては月一くらいで西武園ゆうえんちに行ってみてはいかがという提案。とりわけキティズパラダイスを見ていた人にとっては西武園ゆうえんちは懐かしさを感じられる良い場所だろう。
ピューロランドだけではなく西武園ゆうえんちにも自分が行っていたことについてピューロランドの偉い人に以前怒られたことがあったので西武園ゆうえんちをあまり宣伝しないほうがよいかと自粛をしていたけれども、2015年2月からはサンリオ本社のウェブサイトで西武園ゆうえんちのイベント情報が載るようになったので、そろそろ宣伝してもいいかな。
もちろん本記事は、西武園ゆうえんちがあればピューロランドはいらない、などという主張ではない。ピューロランドだけではなくいろんな場所でキティやキティのお友達に会えば、よりそのキャラクターのことを知れてもっと好きになれるはずだということ。西武園ゆうえんちはピューロランドに通っている人にとってはお手軽に行ける距離であるが、いかんせんピューロランドに比べてコミュニティにおける情報が少なすぎる。そのため西武園ゆうえんちに行こうとはしているが思い切りがついていなかった人の背中を押せればいいかなという具合。2014年の1年間で自分はピューロランドに69回遊びに行き、一方の西武園ゆうえんちには18回だったので、メインはもちろんピューロランドですよ。ピューロランドはもちろん楽しい。でもいろんな場所で会いたいよねということ。などと、くどいくらいに書いておかないと怒られそうなので、無駄に文字数をかけて予防線を張っておく。記事のタイトルがすごく限定的なのもそのため。最近ピューロランドが混みすぎなことが多いので、少しは分散させないと、という目論見もあったりする。
西武園ゆうえんちに行く時のハードルを下げるため、まずは場所や設備やチケットなどの基本的な情報を説明する。そもそも西武園ゆうえんちについてのユーザからの情報が少なすぎる。ましてやその遊園地のメルヘンタウンという一角で行われているキャラクターショーに特化した情報はもっと少ない。
関東近辺でキティに会える場所といえばもちろんピューロランドが真っ先にあげられる。ピューロランド以外にもキティに定常的に会える場所はあり、今回の題材である西武園ゆうえんちでは通常日曜にキティが遊びに来てくれる。1年ほど前まではお台場ヴィーナスフォートの Kawaii Paradise でも定常的に会うことはできてはいたが、2014年3月23日に閉店になってしまった。
東京のお台場に比べて埼玉の所沢は決して便利な場所ではないが、西武園ゆうえんちの最寄り駅である西武遊園地駅はピューロランドの多摩センター駅から電車で一時間とちょっとで行ける程度の距離にある。一日の間で西武園ゆうえんちとピューロランドを梯子することも十分に可能なほどだ。
多摩に通っている人に所沢の紹介をすると、埼玉だから遠いと懸念している人が多い。一度路線検索で西武園ゆうえんちまでの所要時間を調べてみるとよい。西武園ゆうえんちの最寄り駅は "西武遊園地" である。"西武園" だと隣にある競輪場となるので注意。多摩よりも近いかったのにそれを知らなかった人を何人かは見た。
ただ萩山から西武遊園地までの区間は電車が20分に1本だけで本数は少ないので乗り換えには注意が必要だ。場合によっては萩山で長時間待たされることがある。路線検索では出てこないが、西武ドームで野球が開催されている日は電車の本数が倍になって10分おきとなるので楽になるときもある。
西武園ゆうえんちは屋外型の遊園地で、その敷地内の一角がメルヘンタウンとなっており、サンリオキャラクターのアトラクションが設置され、主に日曜日にキティやそのお友達が来てくれてショーやグリーティングを行う。このブログの想定読者にとってはメルヘンタウンにしか基本的に用事はないはず。
西武園ゆうえんちで最も高さのあるアトラクションであるジャイロタワーから見た西武園ゆうえんちは以下の写真のような感じで、メルヘンタウンは中央のレンガ色の領域である。
ステージは周囲と同じ高さで、周りにはベンチが3列分ある。ベンチは当然お座り席である。ベンチよりも前のスペースはお子様エリアとなっていてお子様はそのエリアから立ってショーを観覧できる。ベンチよりも後ろは立見席である。混んでいる日におけるベンチからのステージの見え方と、立見席からの見え方はこんな感じ。あえてキティではなく背の低いシナモンを選んでみた。
なので見る場所は混み具合によって考えたほうがいい。また例外的に猛暑の日はお子様の安全のためにお子様エリアを設けないことがある。あとベンチの位置がたまに変更になっていることがあるので、その辺も考慮に入れる。
ちなみに空いている時はこのようになる。
混み具合の要因は、まずは天候で、次に法人パスの締め切り付近かどうか、あたりが大きい。ピューロランドは天候に左右されにくいのでその点では異なる。ピューロランドでは株主優待の配布時期付近や期限付近はそれなりに混雑しやすいし、月末に設定されることが多い法人向けクーポンによって月末が混みやすい、という傾向があってその点は似ている。
他に漏れず西武園ゆうえんちにもチケットが複数種類ある。どれにするか迷うかもしれないが、キティに会うだけならば入場券だけでよい。窓口での正規価格は中学生以上1100円とお安い。ただ西武園ゆうえんちに初めて行くのであれば入場券ではなくメルヘンタウンチケットをお勧めする。このチケットは入場券に加えてメルヘンタウン内のアトラクションに乗り放題になる。値段は中学生以上2200円。ハーモニーランドとほとんど同じアトラクションが設置されているので、ハーモニーランドに行ったことがない人には事前にアトラクションを体験することができる。
年間パスポートもあり、家族ではなく個人の場合は15000円となっている。入場券が1100円なので年間14回で元が取れる計算になる。当初の自分の場合、月替わりの西武園ゆうえんちのイベントに合わせて月一程度で行くだけと思っていたので、年間パスポートにしてもあまり元が取れる見通しはなかった。だがチケット窓口でのチケット購入に時間が相当かかることに嫌気がさして自分は来園3回目で年間パスポートを購入してしまった。月替わりの通常イベントのほかにも特殊なイベントが入ったりすることが年に数回あるので、通常のイベントに月一で行き、特殊なのにも行くとちょうど元が取れることになるだろう。その程度の頻度になりそうであればさっさと年間パスポートにするとよい。
15000円なのでピューロランド新年間パスポートの10000円よりも高いが、気にしてはいけない。それぞれのパークの内容は単純に比較できるものではないので、両方持っておけばよいだけのことである。
年間パスポート用の写真は持ち込みも可能で、持ち込まなかった場合には撮影料200円を取られるので持ち込んだ方が良いだろう。年間パスポートを新規に購入するにはチケット窓口で、年間パスポートを購入したいと告げると、名前も聞かれずに園内にある事務所に好きな時間に行けと言われて入口を通してもらえる。方式がぬるいので悪用できてしまいそうだが、悪用しては駄目。
基本的な情報は前述の通り。次は西武園ゆうえんちならではのメリットを書いていく。前節により下がったハードルを飛び越えるだけのモチベーション付けが本節となればありがたい。
基本的に日曜日にキティと追加があればキティのお友達が遊びに来てくれる。必ずしもすべての日曜日というわけではなく、日曜日にイベントがない日もあれば祝日にイベントが移される時もある。また8月には花火があるために日曜日ではなく金曜日にイベントを移される傾向にある。イベントの日程は西武園ゆうえんちのウェブサイトにあるイベント情報にて前月下旬ごろに公開される。
2014年4月から2015年3月までの年度では1日につき3回のイベントがあり、1回目はキティ以外のキャラによるグリーティング、2回目はキティの『ハッピースマイルセレブレーション』というショー、3回目はキティ以外のキャラによる参加型の『ゲーム大会』、という形式が多かった。形式の傾向は年度によって変わりうる。おそらく2015年4月からまた傾向が変わる。ただ一日に3回というのは大体同じ。
ピューロランドはショーの演目がどんどん入れ替わっていく。一方で西武園ゆうえんちでは少しずつの変化はあるものの、ショーで使う楽曲がキティズパラダイスのころのものを使っており、今ではキティズパラダイスの放送がなくなってしまったため新規のコンテンツが供給されなくなった。そのため今になってもキティズパラダイスが放送されていた当時の面影を強く残したままとなっている。
キティズパラダイスを見ていた人たちにとっては西武園ゆうえんちのショーはとても懐かしく感じることができるだろう。キティズパラダイスでの体操の歌が流れキャラクターとお姉さんが体操をしているのを見てとてつもなく感動していた人を見たことがある。
キティは衣装をたくさん持っており、西武園ゆうえんちでは毎月衣装を変えてくる。キティがお友達キャラクターを連れてくる月にはキティの衣装は1種類だけだが、お友達を連れてこない月には2衣装となる。
どの衣装を着てくるかは、西武園ゆうえんちのウェブサイトでイベントの告知を見るとよい。ほぼ間違いなく告知写真と同じ衣装で遊びに来てくれる。2015年2月からサンリオ本社のイベントページにも載るようになったが、そちらの写真での衣装は当てにはならない。
参考までに2014年1月から12月までの衣装を列挙してみる。2月と6月が欠番になっているのは、2月はイベント開催日が2回あったがともに大雪により遊園地自体が閉園しており、6月もイベント開催日が2日あったが雨によりイベントが中止となったためである。
1月: もちつき大会
1月: ハッピースマイルセレブレーション
3月: ハッピースマイルセレブレーション
4月: ハッピースマイルセレブレーション
5月: HUGして "ぎゅっ" ハローキティからのARIGATO
5月: ハッピースマイルセレブレーション
7月: ハローキティのウォーターパーク
7月: ハッピースマイルセレブレーション
8月: ハッピースマイルセレブレーション
8月: BON BON 踊り
9月: ハッピースマイルセレブレーション
9月: ゲーム大会
10月: ハッピースマイルセレブレーション
11月: キティ&ミミィのみんな nakayoku!
12月: ハッピースマイルセレブレーション
12月: エンジョイクリスマス みんなで大行進
西武園ゆうえんちをより楽しむための細かなことをいくつか書いておく。ただ単にいったんは本文中に書いてあったのだけれども、筋が雑多になるために本文から外しただけだったりする。
屋外なので天候が悪い時はイベントが変更になったり中止になったりする。遊園地自体が休園となる場合にはウェブサイトにそのことが記載されるが、メルヘンタウンのイベントが変更または中止になる程度の天候では基本的にはウェブに載らず現地に行かないと情報は分からない。2014年6月は2度とも雨天のためにベントが中止とウェブに載ったが、それらは例外である。
雨天の場合の扱いは、変更と中止の両方があり、変更する場合の内容はショップ内グリーティングかステージでの傘下グリーティングを確認している。
ショップ内グリーティングとなる場合には、ステージからキャラクターが出てきて、お姉さんかお兄さんに傘をさしてもらってショップに移動し、そこでグリーティングを行う。ショップ内だと小道具もたくさんあって会話が弾みやすくてよい。また雨のためお客さんが少なく、ゆったりお話することも可能なことが多い。そのため雨が降ったほうが満足度が高いこともある。
一方、諸般の事情で手持ちの傘での移動が困難だったりショップ内の通路を通れなかったりするシナモンなどの場合には、ステージでの傘下グリーティングとなったことがあった。ステージにパラソルを二つ並べてその下でのグリーティングとなる。天候が回復すれば傘から出てきてお散歩することもあるし、天候が悪化すれば早めに終了となることもある。
天候はどのように変化するか予測を立てられないので、とりあえず現地に行ってみましょう。
通常のイベントではなく特殊イベントの場合は中止にするくらいの天候であっても中止にせずに変更となることが多い。2014年での例を二つ挙げる。
5月の『HUGして "ぎゅっ" ハローキティからのARIGATO』は2回の上演が予定されていたが、1回目は雨によりアーケード通りでのグリーティングとなった。
7月のハローキティのウォーターパークのオープニングセレモニーでは相当な降水量であったが、傘の下でプール開きを強行した。
またもともと予定されていたプールサイドでのグリーティングはアーケード通りでのグリーティングとなった。
チケットの節で軽く年間パスポートに触れはした。実際に年間パスポートを買ってみないと分からない隠れたメリットをここで説明する。
年間パスポートは購入月の翌年の月末まで有効なので、月の頭に買うとよい。分かりにくいので具体例でいうと、2015年1月1日に購入すると2016年1月31日まで有効ということである。なので月の頭に買うと13か月間有効になりちょっとお得となる。新規ではなく更新をした場合の期日は不明。更新することによる特典が何もなさそうなので、自分は毎回新規に買って13か月を有効に使わせてもらっている。
また年間パスポートを持っていると西武線で乗り降り自由な往復切符を安く買える特典も付く。消費税8%によってICと磁気切符で値段の差が出るようになってからはあまり旨みがなくなってしまったけれども、それでもICで往復するよりかはいくばくか安くなる。
西武園ゆうえんちのイベントは2時間のおきなので、イベントとイベントの間は1時間半の空きが生まれる。西武園ゆうえんちは再入場ができないため、園内で2度の1時間半をどう過ごすかが課題になる。仮に再入場ができたとしても周囲は住宅地で何もないので、どうしようもないが。
再入場について補足。西武園ゆうえんちは基本的に再入場はできないが、年間パスポートは目視での確認なので黙っていれば再入場できてしまうだろうが、運用上は再入場できないとしていた。運用上再入場はできないと判断した根拠は、あとから来た友人がチケットを買うのを手伝うために再入場ができるかと尋ねたときのやり取りである。具体的には、自分が先に入園しており、あとから来た友人はチケット窓口に並ぼうとしていた。まずは状況を何も伝えずに年間パスポートで再入場は可能かとスタッフに尋ねたら、再入場の理由を聞かれた。今窓口に並んでいる友人がチケットを購入するのを手伝いたい、と素直に告げたら、再入場を許可された。これが例外的なものなのかは不明だがわざわざ理由を聞いてきたので、年間パスポートでも基本的に再入場はできないと考えられる。
話をイベント間の1時間半の空白に戻すと、友人と一緒に遊びに行っている時にはゆったりご飯を食べながら雑談をしていれば問題ない。ピューロランドであればたいていどこかでグリーティングがあったりして暇することがないため、ゆったり雑談できる西武園ゆうえんちは良いものである。問題は一人の時にどうするかだ。ピューロランドと違って西武園ゆうえんちはまだまだ大きなお友達が少ないので一人になることが多々ある。
自分は一人の時にどうしているかというと、夏場はプールで泳いで涼み、冬場は観覧車を無限ループしながらのブログ執筆。そういうことができるのも年間パスポートのおかげ。なので年間パスポートを買っとけってことで。
イベント情報が誰もが簡単にアクセスできる状態で公開されるのは西武園ゆうえんちのウェブサイトではある。ただウェブに載るよりも先に情報が手に入る場所があり、それは西武園ゆうえんち現地のポスターである。ポスターを見る場所はメルヘンステージ脇の看板がまず目に入るだろうが、遊園地西口のポスターが並んでいるところのが最速の情報だと思われる。そのためステージだけではなく西口にも足を運んでみることをお勧めする。