diff --git a/post/#13_Interview_about_agent_with_aptpod.md b/post/#13_Interview_about_agent_with_aptpod.md new file mode 100644 index 0000000..2fc64d7 --- /dev/null +++ b/post/#13_Interview_about_agent_with_aptpod.md @@ -0,0 +1,327 @@ +# メジャー企業と闘いながら、エージェントチャネルで年間20名以上、エンジニア採用したアプトポッドさんを取材してきました! + +## 取材にあたって + +19の募集チャネルのうち、今回はとてもメジャーなチャネルである **エージェント** をテーマに、大手メーカーを始め、多くのメジャー企業との競合を勝ち、年間20名以上のエンジニア採用に成功したアプトポッドさんを取材してきました! + +### 取材の狙い +https://github.com/sezemiadmin/happy-hiring/issues/20 + +### 取材に応じて頂いたHRご担当 + +* 株式会社アプトポッド 人事グループ +**小沢 幸平** さん + + +## アプトポッドがIoTでやっている事業領域とエンジニアの技術領域 + +ーー今日はよろしくお願いします! + +**小沢** よろしくお願いします! + +ーー事前に人材紹介、エージェントについて取材趣旨をまとめていましたが、その前に、どんなプロダクトを開発していて、どんなエンジニアを採用しているのか、伺ったほうが良さそうなので、お願いできますか? + +**小沢** 了解です。やってる領域としては、ファストデータと呼ばれるセンサーなどが収集する高密度の時系列のデータに特化した、いわゆるIoTのサービスを提供しています。 +PaaS、SaaSという形態でサービスしていて、主に自動車産業向けに生産ラインではなく、実証実験で使う製品を提供しています。 + +**小沢** 今まで実証実験で車載データを計測しようとすると、車に専用の計測コンピュータを載せて、計測データをみるときには、いちいちそのコンピュータを車から出して、データを出力して、というのをやっていました。 +そこを単純にリモートやクラウドでデータを見れるようにした、というのが特徴です。 +たとえば、北米でヨーロッパとかで実証実験したデータも、本社から見れるようになります。 + +将来的には、データの計測だけでなく、実証実験の段階だけでなく、量産ラインや車載機能に組み込まれて、例えば、フォークリフトの遠隔監視や制御といった将来を考えています。 + +ーーなかなかユニークな領域ですね + +**小沢** そうですね、IoTプラットフォームと呼ばれる中でも、ファストデータを扱うことに特化してPaaSで提供している、というプレーヤーは少ないです。 + +ーーなるほど! + +**小沢** 面白いのが、ファストデータを収集して可視化しようとすると、幅広い技術領域、例えば、センサーからデータを収集して、それをネットワークでサーバーに伝送して、そのデータをUIに表示する、までをカバーすることになります。 +加えて、レイテンシ (遅延) を抑えて、かつデータの精度を高めることが至上命題になるので、それぞれの領域を深く知って、各領域を繋がないと実現できません。 +なので、 **「広く、深く」知識とスキルが必要** になります。 + +ーーIoTというと結構、機械学習ゴリゴリ、というイメージが湧きますが、そうでもないんですね + +**小沢** どちらかというと、わたしたちにとっては広い領域の中の、機械学習もその一つという位置付けです + +## エージェントのチャネルで年間20名以上のエンジニアを採用!! + +ーーということは、職種がめっちゃ広い問題ありますよね? + +**小沢** はい、めちゃめちゃ広いですねw エンジニアとして募集しているだけでも [11のポジション](https://www.aptpod.co.jp/recruit/) があります。 + +ーー多い!! ちなみに、設立当時から11ポジションで採用されていたのでしょうか? + +**小沢** 設立が2006年なんですが、センサーの計測の領域は3年前ぐらいまでは外注していました。それを2015年ごろから自社で採用するようになりました。 +そこから、領域を専門分化して、多職種で採用するようになりました。 + +ーーおお、ということはその2015年ぐらいまでは、フルスタックにエンジニアがカバーしていたのですね。スゴイ。。。 + +**小沢** そうですね。その2015年から少しずつ媒体などを使って採用し、2017年春時点で20名ぐらいの規模でした。 +それを2017年で **46名** まで採用拡大しました。新規採用のうち、8割~9割がエンジニアなので、20名強ぐらいですね。 + +ーースゴイ!! 「深い」知識とスキルが必要ということは採用はとっても難しいのに。。。それを人材紹介、エージェントのチャネルでそのほとんどを採用されたと + +**小沢** はい。もちろん媒体やリファラルなどもありますが、7割をエージェントのチャネルで採用しました。 + +## エージェントにはコンパスのような機能もある + +ーーでは、ちょっとそのエージェントに話を移していきたいのですが、なぜ、エージェントというチャネルを使おう、とお考えになったのですか? + +**小沢** チャネル選定をするときに、置かれている現状や、何を優先するかによっても変わると思うんです。 +仮に、スピード優先で、弊社の周りに近しい候補が多そうだ、となれば、コネクション採用に強い方法を使うし、カルチャーマッチする人を時間を掛けてでも探そう、となった場合、リファラルを考えたりとなるでしょうし。 +あとは、誰にどんなメッセージを送ると、どう動いてくれそうか、とイメージできるかも重要だと思っています。 +例えば、リファラル採用しよう、と言っても社内のエンジニアの満足度が低ければ、動かないですし。 + +ーーなるほど + +**小沢** なので、今回の場合、私が入社したのが2017年5月だったのですが、その時点で優先度高いポジションがありました。そこで、私の付き合いのあるエージェントさんで、そのポジションに強そうな人がいたので、その方にお話すれば採用できそう、というイメージがあったので、はじめました。 + +ーーそうだったんですね + +**小沢** あとは今回、組込というポジションを初めて募集することになって、情報が不足していたんです。 +なので、強いエージェントさんに聞いて、どういうメーカーで、どういうポジションの人なら、合致しそう、というような情報をもらって、それなら選考やプッシュ材料はこうしましょう、など考えられました。 + +ーーそういう羅針盤、コンパスのような役割もエージェントには期待できるんですね + +## コネクションハブになっているエージェントを見つける + +**小沢** あと、大きいエージェントさんではなく、小さなエージェントさんの場合、候補者にとって満足度が高いと、その候補者の友人に波及するので、結構、コネクションハブになってくるんです。 + +ーーそうか、バイネームが効きやすいんですね + +**小沢** そうなんです。そこで、そういったコネクションハブになるような人がいれば、どんどん私たちを好きになってもらう、ということをやっています。 + +もちろん、売上をたてられるようにするというのも良いのですが、そういった方々は転職を支援する、ということが面白いと思っている方々なので、エージェントとして "いい会社" とは長く付き合いたいという思いがあります。 +なので、私たちを好きになってくれると、いい循環が作れます。 + +ーーとなると、大手というよりは小さなエージェントさんとの付き合いが多いのですか? + +**小沢** とはいえ、両方ですね。結構、大きいエージェントでも候補者からの指名はあるんです。 +ただ、大手の場合だと、小さいエージェントさんと異なり、候補者と面談するキャリアアドバイザーと、企業の採用担当と会う営業とが分かれています。 +なので、私たちにくる営業担当が、その指名が多いキャリアアドバイザーに信頼されるかどうか、可愛がられるかどうかを見てます。 + +ーーうお、、、そんな見方をするんですね! + +**小沢** はいw また、私たちの採用では、大手企業とバッティングすることがあるので、大手が書類応募から内定まで2ヶ月ぐらい掛かるとすると、私たちはそのプロセスを2週間にして内定まで出す、というスピードで行っています。 +スピードによって、候補者に与える印象が変わるので、とても重要です。 +それを支えるのが、エージェントの営業なので、泥臭く、スピーディに立ち回れる人かどうかは見ています。 + +ーーだいたいどれくらいのエージェントさんとお付き合いされているんですか? + +**小沢** だいたい5~6社ぐらいですね。 + +ーーその数に至るまでに結構なエージェントが営業にくると思うのですが、先程のエージェントの営業の見方や規模、知識の他に、どのように選定されているのですか? + +**小沢** デジタル的にやろうとするエージェントさんは敬遠しますね。 +例えば、「Java経験3年」とか。 + +ーーどういうことでしょう? + +**小沢** Java経験3年といっても、1年でも突っ込んでやってる人もいるので、経験3年という尺度では測れません。 +なのに、例えば、「Java 経験 3年以上」でマッチングシステムで検索して、その方を紹介してくる、というようなものです。 + +ーーなるほど、検索の条件になっているものしかわからない、ということですね + +**小沢** そうです。ポジションを説明したとして、どんな志向を持っている人に合うポジションなのか、どういう技術を学べるのか、など突っ込んでこないんです。 +ただ、聞くことは「Javaの経験年数はどれぐらい必要ですか?」とw + +ーーww それはアレですね + +**小沢** もちろん私も深く知っているわけではありませんが、どうしても大手の営業で、技術的なものが分からない、となると、そういったマッチングの仕方しか分からないので、そういう聞き方になってしまいます + +ーーそれしかわかりませんもんね + +**小沢** やっぱりWeb技術の基本のような本を読んでいるとか、ちゃんと読んでて、キャッチアップしようとしていれば良いのですが、それもやらず、ただ検索条件のようなものを聞いてくる。 +それだと、企業側にも、候補者のエンジニアにも失礼になってしまいますよね。 + +それが一般的なエージェントの見方になるのですが、とはいえ、中にはちゃんといます。 + +## エージェントの中を考える + +ーーなるほど。そのあたり深掘りしたいお話です。では、その話にも関連しますが、それぞれ専門分化した11職種もあると、エージェントは困りませんか? ウチはこの領域、強くないんですとか + +**小沢** そうですね、エージェントによって強い弱い分野あるので、例えばメカや組込系強いにエージェントとか。 + +ーーそれぞれ別エージェントに分けてポジション出す感じですか? + +**小沢** いえ、基本的には全部出します。もちろんエージェント側も自社の強みはわかっているので、判別してますね。 +ただ、全部出すのにはメリットもあって、エージェントの中の人材マッチングシステムで、何か検索したときに、わたしたちの社名が出やすいんです。 + +ーーなるほど!! + +**小沢** 例えば、マッチングシステムでサーバーサイド寄りのエンジニアを検索しても弊社は出てくるし、QA(品質保証)エンジニアで検索しても出てきます。 +なので、エージェントにとってすると、"アプトポッド、目につくな" となってきます。 + +ーー確かに、色々な職種で検索して、メガベンチャーや大手企業ではない社名が出てくると気になりますね! + +**小沢** そうですね。単一職種だけだと埋もれてしまうので、そこは優位に働いていると思います。 + +ーーそれは一般の求人サイトで求職者にとっても同じ効果がありそうですね + +**小沢** それはありますね。 +あと、職種を専門分化するには他にも理由があって、ざっくりアプリケーションエンジニアと書いても良いんですが、それだと色々な前提スキルが混ざって、エンジニアにとっては「具体的に何するんだろう」と怪しんでしまいます。 + +ーー確かに。 とはいえ、単純に11職種の募集要項を作ろうとすると、とても大変ですね。書いているのはエンジニアの方ですか? + +**小沢** マチマチですが、叩き案を私が作って、エンジニアがチェックする場合もあれば、エンジニアが叩き案を作って、私がチェックする場合もあります。 + +ーー小沢さんも書くんですね、スゴイ。 その一方で、専門分化した募集要項を全部エージェントに出してしまうと、それぞれ深い内容なので、エージェント側も伝言ゲームになってしまい、ミスマッチ発生しませんか? + +**小沢** いえ、今までの経験上、あまり外れてくることは無いですね。 +ポジションも弊社の技術領域にあわせて体系的になっているので、 + +- 組込(センサー開発・計測) + - ハードウェア + - ソフトウェア +- サーバー + - サーバーアプリケーション + - インフラ +- フロント + - Web + - モバイルアプリ +- 研究 + - 機械学習 + - 統計解析 +- QA (品質保証) + +この流れと体系をちゃんと説明すると、理解しやすいと思っています。 + +ーーとてもわかりやすいですね + +## コネクションハブになるエージェントを自社のファンにする + +**小沢** あとはもちろん、先程の選定にも関連しますが、この説明を聞いて、理解できるエージェントさんしか付き合ってませんw +お会いしているエージェントさんの中には、エンジニア出身の人もいて、全然私より知識があって、今でもコーディングしてます、という方もいます。 + +ーーへー、、、そうなんですね! それが先程の「中にはちゃんといますよ」とおっしゃったところですね + +**小沢** はい。世間的には悪い噂だけがフォーカスされるようになっていて、登録したエンジニアが「エージェントは技術わかってねぇ」とかは回るんですが、ちゃんとトレンドを追っかけていて、どこにどんなエンジニアが集まっていて、どういう志向を持っているとか、情報提供できるエージェントも中にはいるんです。 +そういう良い噂は世間的には出てこないんですよね。 + +ーー確かに、私もそんな穿ったフィルターをかけてました + +**小沢** あとは私たちのような技術をやっている会社に注力してくれるエージェントさんは、技術が好きだから食いついてきてるのかな、とも思いますね。 + +ーーでは、そういったエージェントに自社をファンになってもらうコツみたいなものはありますか? + +**小沢** そうですねぇ。。悩みますね。 +結局、対人間なので、結構、採用担当にありがちなのが、エージェント30社と付き合っていて、その30社を同じように扱って、紹介してくれなければ文句をいって、紹介できても、マッチングが少しでもズレると、「変な候補者しか紹介しないし、何なのエージェント」とか言ってしまう。 +そうではなくて、ちゃんと話をして、分かってくれて、というエージェントさんには、定期でしっかりと情報交換をしてます。 + +ーーふむふむ + +SNSとかではなく、会社内部のトピックとして、どのポジションで、どんなスキルで、どんな志向を持っている人が決まったのか、とか、会社的にはこういう背景があって、特にこのポジションはここ1ヶ月2ヶ月は注力してますよ、とか、ちゃんと話をしています。 + +で、会社を好きになってもらおうとすると、、、私自身がこの事業を面白い、と思っていることになるんじゃないですかね。 + +ーー確かに!! 思わず、めっちゃ熱くてイイ話になりましたね w + +**小沢** ww 結構、自分が面白いと思っているかどうかによって、その面白さが伝わると思ってます。 + +なので、やっぱり業者扱いではなく、ちゃんと見極めて、ちゃんと話しましょう、ということですね。例えば、100名ぐらいの会社の人事って、採用だけじゃなく労務とかも見ていて、めっちゃ忙しいんですけど、そこはちゃんとやって、逆に助けてもらったほうがよいですね。 + +ーーでは、何か「銀の弾丸」があるのではなく、ちゃんと相談できそうな人にはフラットに付き合いましょう、ということですね + +**小沢** そうですね、パートナーという関係を作りましょう、ということですね。 +ま、パートナーと言っても高いフィーを払っていますけどねw とはいえ、エンジニア1人採用できて、30%満足度が上がる、継続率が上がる、とかになれば、全然ペイできるので。 + +ーーそうですね + +**小沢** あとはエンジニアも、このエージェントだったら頼りにできる、とかあるので、エージェントとエンジニアの対談とかあると面白いですね。 + +ーーお、確かに!! それは面白いです + +**小沢** 先程の穿った見方でエージェントが見られるのではなく、そういった対談記事とかで、エージェントさんも変わっていくといいなと思います。 +やっぱり、ちゃんと話ができるエージェントさんは少ないので、増えて欲しいですね。 + +ーーそういう名物キャリアアドバイザーみたいな人はいるんですか? + +**小沢** いますよ。今は採用担当側に移ったと思うんですが、ここでは許可ないので、明かせないですね ww 他にも元エンジニアで中国のご出身のアドバイザーで、とか。 + +ーー今度やってみたいですね! では、ちょっと話を戻して、エージェントとパートナー関係を作って、先程、選考のスピードアップのような連携を高めようとすると、どんなテクニックがあるのでしょうか? + +**小沢** うーん、結構あたり前のことしかやってない気もしますが。。。 +特にエージェントさんからすると、どんな人がこの会社やこのポジションには採用されるのかイメージが湧かないと、とても困るんですね。 +例えば、こんなスキルで、こんなキャリアを望んでいて、どんな思いがあるのか、みたいなものは社員のインタビューがメディアに出てくるような企業でない限り、わからないんです。 + +なので、そんなメディアにでない企業の場合、イメージを伝えるにはアナログで話をしていくとか、入社した人と話をするとか、しかありません。 + +ーーなるほど、確かに、それはエージェントに伝えないといけませんね + +**小沢** そのイメージの共有の頻度を上げていかないと、エージェントさんの中のマインドシェアを奪えないなんですね。 +なので、採用している時期にもよりますが、会って話をしたり、メールだったりとかで定期にしています。 + +ーーやはり地道な方法なんですね。 ちなみに、小沢さんが採用イメージの共有に気付いてやるようになったのは、何かキッカケがあったのですか? + +**小沢** そもそもをたどると、私がエージェントの中にいたというのがあるんですが、エージェントに採用イメージが100%伝わる、ということを諦めているんですね + +ーーえ、、? + +**小沢** そもそもエージェントさんの中で、技術を分かっている人は少ないですし、会社も知られていないし、ポジションも専門分化してたくさんあるし、それなのに、募集要項ペラ1枚で伝わる、と思うこと、そのものがおかしいんです。 + +ーー確かに、そう言われると w + +**小沢** だから、逆なんです、発想が。紹介が上手くいくなんて思わないほうがいいんです。 +じゃあ、エージェント必要無いじゃん、と言う人もいますが。中にいる私でさえ、イメージがあやふなことがあるのに、それを外の人が出来る訳がないんです。 +それはプロフェッショナルなんだからやってよ、とか、おかしいと思います。 +そんなことを期待しているのであれば、エージェントも離れて、予算の大きいところに行ってしまいます。 + +ーーそうですね、エージェントの営業ならそうなりますね + +**小沢** ただでさえ、エージェントでエンジニアに興味を持つ人が少ないので、そういう技術に興味のあるエージェントを見つける、情報共有する、採用イメージを共有する、マインドシェアを高める、を繰り返すしか無いですね。 + +## 自社がエンジニアにとって魅力的でなければ、採用担当は辞めたほうが良いかもしれない + +**小沢** あとは、そもそも論ですが、私たちアプトポッドそのものがいい会社でなければならない、先日の万葉・大場さんの記事にもありますが、エンジニアにとって成長機会のある会社でなければならない、というのもあります。 + +それによって、エージェント経由で入社したエンジニアがいいイメージを持つ、友人を紹介する、エージェントさんも、もっと具体的に会社やポジションを話してくれる、という、いい循環が回ります。 + +ーーなるほど! 「あ、うん」の呼吸になって、ループの回転が早くなって、年間で20名以上もエンジニア採用できるんですね + +**小沢** はい。あとは、ループを回す上で、私たちもエージェント採用初期のころは、採用イメージを共有するのに、書類選考のハードルを少し下げて、面接したということもあります。 + +ーーというと? + +**小沢** やはり採用イメージのすり合わせで効くのが、面接でのフィードバックが一番です。 +また、それに加えて、エージェントの社内でも認知度が上がっていき、どういう人が採用されそうか、というイメージも共有され、広がりやすいです。 +もちろん採用担当にもメリットがあって、採用が加速するときや、新しいポジションだったりすると、どんなエンジニアなら採用されるのか、明確に分からないので、それが分かったりします。 + +ーーいいお話、ありがとうございます!!! では、最後にエージェントというチャネルで困っている方に何かアドバイスがあれば、お願いしまっす! + +**小沢** うーーーーーん。。 + +ーーどうされました? + +**小沢** 実は、私がツイているところがあって、アプトポッドが事業モデルとしても技術としても、ちゃんとエージェントに伝えれば、面白いと思ってもらえるだろう、というのがあって、ラッキーだったんです。 +で、エージェントチャネルの採用で困るパターンは、他と比べて、事業的にも、技術的にも魅力が無い、となるケースが一番多いと思ってるんです。 + +ーーう、、難しいやつですね + +**小沢** エンジニアにとって魅力的な環境を用意するのって、採用とか人事とかの範疇を超えることが多くて、その割りに上から詰められる、ということが多いんです。 +逆に、どうすれば、いいんですかね? + +ーー弊社で3年前に外注->内製をやったときは、技術的にも尖ったものでは無かったので、裁量権ありますっていうぐらいの魅力しか無かったですね + +**小沢** そういうものになりますよね。。人事や採用の多くは、それすら決定権が無い場合が多いので、その場合は、、うーん。。 +ま、色々と工夫して、技術選定できます、とかエンジニアに魅力に思えるようなものを作ろうとして、それが出来ないなると、もう「辞める」しかないかも知れませんね。 + +そこで精神すり減らすよりも、エンジニア採用に関心があるのであれば、他に移ったほうがハッピーになれると思います。 + +ーーお、お、思わぬアドバイスになりましたが、確かに難しいかも知れませんね。挙がった問題は根が深すぎるので、ちょっと他のエントリーでやったほうが良さそうです。 +とはいえ、とっても沢山の貴重なお話いただき、ありがとうございました!!!! + +**小沢** こちらこそ、ありがとうございました! + +ーーでは、最後にアプトポッドさんの何か告知したいものがあれば、ぜひお願いします!!! + + +## ふりかえり + +今回はエンジニア採用でとてもメジャーなエージェントのチャネルについて、1年間で20名以上の採用を果たしたアプトポッドさんを取材しました。 + +技術領域として深く、広い、ということで、小沢さん曰く、ツイてるということでしたが、それだけに競合はビッグネームとの闘いでもあります。 + +それをベンチャーならではのやり方で工夫して、エージェントをパートナーにするために、地道でコツコツ積み重ねていることを伺え、とても貴重なお話でした。 + +アプトポッドさん、小沢さん、ありがとうございました !!!