[dvipdfmx] 源真ゴシック vert, vrt2字形

[t-tk]

こんな記事をたまたま見つけました。
各アプリは何の情報を元に縦書きグリフへの置換を行なっているか??
dvipdfmxで源真ゴシックの縦書きを埋め込もうとすると、源真ゴシックがvrt2情報を持っていないためグリフ置換が動かないとのこと。

昨年(2017年)12月の記事なので、現時点でも同様かもしれません。
私はまだ動作確認していません。

[aminophen]

当該記事の調査は合っているようです。最新の TeX Live svn r46537 の結果：

\documentclass{tarticle}
% https://github.com/ButTaiwan/genryu-font
\AtBeginDvi{\special{pdf:mapline rml H GenRyuMinJP-Regular.ttf}}
\AtBeginDvi{\special{pdf:mapline rmlv V GenRyuMinJP-Regular.ttf}}
% http://jikasei.me/font/genshin/
\AtBeginDvi{\special{pdf:mapline gbm H GenShinGothic-Regular.ttf}}
\AtBeginDvi{\special{pdf:mapline gbmv V GenShinGothic-Regular.ttf}}
% http://jikasei.me/font/genjyuu/
%\AtBeginDvi{\special{pdf:mapline gbm H GenJyuuGothic-Light.ttf}}
%\AtBeginDvi{\special{pdf:mapline gbmv V GenJyuuGothic-Light.ttf}}
\begin{document}

これは、（日本語）のテキトーなテストでしょ。

{\gtfamily これは、（日本語）のテキトーなテストでしょ。}

\end{document}

源真ゴシックの縦書きは確かにグリフ置換が動いていません。

[zr-tex8r]

dvipdfmxの場合、正確に言うと、次のようになっています。

• vrt2がある場合、vrt2だけを使う。
• vrt2がなくてvertがある場合、vertを使う。

で、「源真ゴシック」の場合、
「vrt2が存在して、その中に約物の変換が含まれていない」
（この状態は明らかに不完全）
ので、約物が変換されないという結果になるようです。

試しに、この不完全なvrt2を削除（タグを“vrt8”に書き換えた）したフォントを作ってそれを使った場合は、約物が変換されました。

[t-tk]

検討ありがとうございます。
「vrt2が存在して、その中に約物の変換が含まれていない」「vertのみに約物の変換が含まれる」は、規格上許容されているのでしょうか? 分かりません。
もし許容されているなら dvipdfmx 側でその実装を受け付けるよう更新、許容されていないなら源真ゴシック側にフィードバックして訂正してもらう、という方針になると思います。
このあたりの機能は平田俊作さんがずっとメンテナンスされていらっしゃるようなので、いずれにせよ相談が要ると思います。
どうしましょうか。